入野自由さん情報集積庫

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Kiramuneデビュー十周年に寄せて、SparQlewから見た入野自由さん

 

 改めまして、入野さん、Kiramuneデビュー十周年おめでとうございます!

 当初公式の反応は楚々としたもんで、MUSIC CLIP COLLECTION 「NOW & FOREVER」の発売がお祝い代わりかなあといった感じでしたが、SparQlewのラジオで特集してくれました。

 

 一応前説。

 SparQlewとは若手声優五人からなるKiramuneのユニットです。所属は2017年から。

 構成メンバーは上村祐翔さん、千葉翔也さん、保住有哉さん、堀江瞬さん、吉永拓斗さん。

 Kiramuneは基本的に「相応の実績と知名度を兼ね備えている男性声優」を起用してきたのですが、SparQlewは当時まだ声優としてのキャリアもほとんど始まっていないメンバーも含めての参戦ということで、かなり異色感の強いユニットでしたね。

 そういう立ち位置だからか、(すでにTrignalがラジオをやっているところに加えて)五人で新たにKiramuneのラジオをやったり、五人主演のドラマをやったり、なかなか実験的な活動をしている印象。

 一部を除き本人たちのキャリアが始まって間もないこと、入野さんが舞台重視にシフトして以来アニメのお仕事が控えめになっていることも相まって、作品での共演はあんまり見かけないですね。

 ラジオ内でも軽く触れられていますが、唯一上村さんが神々の悪戯と風が強く吹いているでレギュラー共演あり。吉永さんが子役時代、キングダムハーツBbSで幼少期のソラを演じていたというのも印象深い。このお二人は同じく劇団ひまわりの子役出身というのもあって、若干縁が深い感じがします。

 

 というわけで、Kiramune Presents 僕らのMusic Park #39より。

www.animatetimes.com

Kiramune Presents 僕らのMusic Park #39「入野自由さん、Kiramuneデビュー10周年おめでとうございます!」 | ラジオ | アニメイトタイムズ

 楽曲放送三曲。特集は29:50頃から。

  • 上村「いつもお会いすると明るくて太陽のような入野さん」
  • (千葉)現場でお会いしたことはほとんどなくて、しっかり掛け合いをしたことがない。入野さんのお芝居が最高に好きというか、憧れそのものみたいなところがある。映画とかで主演されてたりすると、ああいいなぁと思うんだけど、直接お会いするとめちゃくちゃラフな感じ。
  • 千葉「こないだもインタビューで入れ違いだったんだけど、『お疲れ様です、今からですか?』『千葉くん(代わりに)全部やっといていいよー』『じゃあやっときますね、全部僕のこと褒める話にしときます』『全然いいよー』みたいなw」一同「wwww」「全然いいんだw」「よかないわw」千葉「全然いいわけないんだけどw それぐらい、きっとこっちから行けば行くほどナチュラルに返してくれる方なのかなって。最初緊張してたんだけど、最近だんだん自然と話できるようになった」
  • (吉永)ストイックな方だな、という印象。キラフェスの時もたぶん一番柔軟とか声出しとかしてた。キラフェスの時のアカペラが忘れられない。みんな食い入るようにスクリーン見てたけど、規格外のうまさだと思った。
  • (千葉)今回控室がなかった。みんなで(大部屋で?)控えてるみたいな状態の中で、少しでも一人の時間と場所を見つけて、自分のパフォーマンスを上げるために時間を使うっていうのは、やるほうが当たり前に正しいんだなって、勉強になった。
  • 吉永「本当にコツコツやられてる方なんだろうなって思いますね。すごい見習いたいなって思います」千葉「カッコイイよね~」吉永「カッコイイ」上村「すごい気さくなんだけど、やるべきところをぴしっとする感じっていうのは、こっちとしてもすごく勉強になるというか、ここから色々学んでいかないといけないなって、姿勢で見せてくださる先輩だなって思いますよね」
  • (保住)パフォーマンスが凄い。伝える力というか。歌は耳で聞いて、パフォーマンスは目で見て伝わるもの。両方とも洗練されてるというか、魅力に魅せられた。キラフェス2009から見させてもらって、最初から「すげぇな」と思ってたんだけど、それを更新し続けてる。毎回見るたびに「なんでこんなにまた上があるの?」というのを感じさせられる。堀江「果てがないよね」
  • (堀江)そんなにすごいパフォーマンスをするのに、すごくお茶目な方というのをKiramune活動を通して知った。今年のキラフェスを通してSparQlewは入野さんとの距離がぐっと縮まったんじゃないかな。すごくいじってくれたり、ご飯に一緒に行ったり。それまで普通に話をしていたのに突然『で、堀江くんはご飯食べたの?』みたいな、全然関係ない話題を振ってくるみたいな、悪戯心というかフランクさというか、隔てなく話しかけてくれるのがめちゃくちゃ嬉しいなぁと思う。上村「ほんとになんか、いい先輩って感じ」
  • (上村)自分がちっちゃい頃に入野さんの名前は知ってた。劇団ひまわり時代に千と千尋とか出てて、すごい人だなって思ってた。初めて共演したのが二十歳の頃。最近ご一緒することもあるけど、かつては本当に遠い存在の人。今でもマイク前とかステージの入野さんを見るとすごいなと思うけど。「なんかさ、なんていうのかな……関係ないよね。そういうことを、入野さん、まったく関係ないと思ってるというか」一人一人をちゃんと見て、ちゃんとリスペクトしてくれて、その上で接してくれる。これはもう、自然とずっと入野さんの中で身についてきたものというか、それが入野さんの中で当たり前なんだろうなって。一緒にいてとにかく楽しいなって思える先輩。
  • (上村)入野さんのお芝居が好きだという話を、(飯食ってる時に)千葉とした。キラフェスの時千葉がモニターで入野さんのパフォーマンスを見て、『お芝居うまい人は表情が変わるよね』って言ったのが頭に残ってる。そうだなぁと思って。ころころ表情変わるし。だからこそこっちもついつい惹きこまれる。この人どんな顔を見せてくれるんだろうって。ついて行きたいなって思う。
  • 千葉「確かに! それあるわー。何言われても『え、そんなこと俺に言ってくれんの!?』っていう意外性とか」一同「あー」「それはありますねー」「あるねー」千葉「人を好きにさせるカリスマ性みたいのがある」上村「ほがらかな笑顔の中でも、すごいちゃんと頭の中で整理してこの一言が来たんだなみたいな、そういう、うちらを励ましてくれる一言とかが、すごい刺さるんだよね。それも歌を聞いてて思うし」
  • そういう先輩が十周年を迎えられたというのはほんとに素晴らしいことだし、ありがたい。SparQlew的にも、おめでとう、というか、ほんとによかったっす! ありがとうございましたっていう感じ。

(敬称略)

 

 書き出したらかなりギッチリ喋ってくれていたことが判明。でも、どこも削れなかった。

 あとね、これまで文字起こしをしてきた経験からつくづく思うんですが……若い!(笑) 話運びというか、論旨の持っていきかた、語彙力・接続語のたどたどしさ、頑張って捻りだしてる感じとか、発展途上の青さがすんごく伝わってきてしまう(笑)

 で、全体のフォロー・まとめ役が上村さん(今回たまたまセンターというのもあるかもですが、芸歴長いし、まとめるの慣れてる感じ)、話を膨らませたり振ったりしてガツガツ進行させていくのが千葉さん、といった印象ですね。

 

 傍から見ている感じ、入野さんはSparQlewとはまだちょっと接点が少なくて距離があるのかなあと思ってましたが、順調に打ち解けてきているみたいですね。

 最初の頃は、案の定遥かに見上げられて距離を置かれてたっぽい雰囲気。Kiramune内では比較的年齢は近いはずなんですが、まあ近ければ近いほど瞬発的に距離置かれるのはいつものことですねぇ。……同い年の村瀬歩さんと井口裕香さんが、それぞれ別のラジオで、学年違い(早生まれなので入野さんが一学年上)を盾にしてすごい勢いでつっぱねていった瞬間が忘れられない(笑)

 ともあれ、良い関係を築けているようで、今後が楽しみですねー。

 

 劇団ひまわり内で当時から入野さんの名前が有名だった、という話は各所で挙がっていたと思います。どうやら同じ児童劇団でも、学年が違うと直接顔を合わせることは滅多にないらしいですね。そんな中でも他の所属者に認識されるほど活躍していた、と。

 当時ひまわりでは声優業はあまりポピュラーじゃなかったので「すごい奴がいるらしい」と話題になった、という趣旨の話が出ていたのは宮野真守さんの特集本だったかな。

(※ひまわり出身の声優さんは大御所やベテラン層にも多数いらっしゃいます。ただ子役の時分から声の仕事で主役とりまくってる人は非常に珍しい(古谷徹さんというでっかい先例はあり)みたいなので、そういう意味で話題になったのでしょう)

 

 そんなすごい実績を持ちつつ、今なお努力を怠らないストイックさ。デビュー当初から高水準のパフォーマンスでありながら、過去の自分を常に塗り替えていく果てのなさ。もはや圧倒的雲上人の風格。

 であるにも関わらず、そんなことはご本人の中では「関係ない」。一人一人をちゃんと見て、リスペクトして、ラフに、フランクに、お茶目に接してくれる。

 お芝居やパフォーマンスに惹きこまれて、ついていきたいと思うし、普段の人柄にも人を好きにさせるカリスマ性がある……

 いやあすごい。たぶんこれ、ファンのほとんどが共感できるんじゃないかな。むしろ代弁してくれたまである。

 ファンの目線から見えている入野さんと、業界内の後輩の目線から見えている入野さんにほとんどズレを感じない。

 改めて、裏表がないんだなあと実感。

 

 ……「自分がどんな人間なのかあんまり知られたくない」というのは、正直現実的じゃないというか、だいぶ手遅れだと思う……(笑)

 実は腹黒い部分があるとか、心の中で悪態ついたこととか、ちょいちょい自分で言っちゃってますしね。だからと言って印象が悪くなるということもなし。

 そういう部分もひっくるめて、ファンにとっては愛すべきスーパーマンなのですよ。