入野自由さん情報集積庫

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[2/16のトピック]【共演者からの情報】二次元のキャラクターをリアルの人間に置き換えて芝居

 石川界人さんがネットインタビューで入野さんの名前を上げています。

 

https://twitter.com/TVGweb/status/1493601744726605824

 

www.tvguide.or.jp

榎木 「(略)この作品はアニメですけど、僕はキャラクターを脳内で思い浮かべる時、アニメだと感情移入しにくいタイプなので、1回人間に置き換えるんです。そうして、アスミがどういう顔をしているどんな人物なのかを毎回意識してやっていますね。そうすれば、シュウタの感情を考えなくても勝手に行動できるんです。ランとコウキを思い浮かべることももちろんありますけど、その時は2人(内田&石川)の顔を思い浮かべるとやりやすいです」

石川 「自分が2次元に行くという人はいるけど、2次元のキャラクターをリアルの人間に置き換えて芝居をするっていう人、なかなかいないよね。僕が知るところだと、入野(自由)さんはそうだったけど、ほかはなかなかいないと思う」

 

 おや、この話は記憶にありますね。

 確か終わりのセラフのラジオで、当時の質問者は石川さんではなく梅原裕一郎さんでした。「自分の中にない役を演じる時、今まで出会った人の中でその役に近そうな人物を思い返してみる」という趣旨だったかと。

 入野さんの芝居論はアニメよりも舞台寄りなところが多い印象。声優の後輩(石見舞菜香さんだったかな)や、これから声優を目指すリスナーに向けて、「アニメを見るのもいいけど舞台などの生の芝居を見たほうがいい」といったアドバイスもしてましたっけ。そこからリアリティのあるお芝居が生まれてくるのでしょうね。

 

 ただまあ舞台演劇の理論だけでアニメの絵にピタリとハマる芝居ができるかというとそうでもないのは、本職声優以外の役者さんたちが起用された際に少なからず上がる視聴者の不満の声からも明らか。たぶん、役者自身の内部的に役作りがうまくできていても、アニメに適した表現方法が身についていないから、うまく芝居を出力できずに批判に繋がってしまうんでしょうね。(年輩の役者さんはその点うまくできてる人も多いので、結局役者としての経験値の問題という感じ)

 一方入野さんはこの表現力の部分が抜群。中学生から高校生にかけての大事な時期をアニメ業界で鍛えられてますし、その結果として高校生あたりからの芝居の開花の仕方が半端ない。そうやって基礎ができてるからこそ、アニメ業界の外側の理論を取り入れることもできて、おそ松共演者曰く「誰にも真似できない」新たな表現を開拓していけるのでしょう。

 

 閑話休題

 石川界人さんは『ハイキュー!!』の際、相当入野さんの薫陶を受けたらしい話が各所に転がってましたが、具体的に何を言われたかはあんまり出てきていなかった印象。そのぶん今回はいい資料になりました。しょっちゅう入野さん含む先輩の舞台の観劇に行っているようですし、たぶん「舞台の芝居を見ろ」というアドバイスも受けていて律儀に実行してるっぽいですよね。

 

 

入野さんが主役なのにパーソナリティじゃないラジオ。初回のゲストです。確かガッツリ舞台期間中に食い込んでいた記憶。