内田夕夜Tube『星奏学院祭の寄せ書きの話しをするはずが、、。』(2020/5/5)
「アイシールドは入野自由くんが主役、セナだったんですけど。現場の雰囲気は勝平さんがやっぱり作ってらした…別にみゆくんが作ってないってわけじゃないんですけどw こう、周りを見ながら、いい雰囲気を作ってらしたなぁって。すごい方だなぁって思ったので」
アイシールド21で入野さんは主役、山口勝平さんはその親友、内田さんはライバルチームの一つのメインキャラ、といった役どころ。
当時入野さんは高校生。アニメは3年続いたので後半やっと大学生ですかね。主人公=座長とするのが業界のならいのようですが、さすがに座長としてのすべてを背負わせる年齢ではないでしょう。その背負いきれない部分を、主人公の親友役でありベテランである勝平さんが代わってくれていたという感じなのでしょうね。
勝平さんの話は入野さん自身がたびたび話題にしています。イタズラは神谷さん鈴村さん勝平さんに学んだ(『Kiramuneカンパニー』単独ゲスト回)とか、影響を受けた先輩声優のお一人に名前を挙げていたりとか(『Kiramuneカンパニー』KAmiYUゲスト回)とか、声の出し方に無意識にリミッターをかけていることを指摘された(『終わりのセラフ』イベント)とか。
特に詳しいのはKiramuneカンパニーかな。ベテランなのに普通に(スタッフから)叱られてたり、浪川さんが唯一呼び捨てできる先輩だったり。座っている楠大典さんの足を斜め伸ばさせてその上を滑るジェスチャーをしながら「滑り台っ!」なんて遊んでいた(大典さんされるがまま)、というエピソードなんか大好きですw(確かペルソナ4の現場でも浪川さんが膝に座られたという話があったはず。クマそのものすぎるw)非常にフランクに現場の雰囲気を作っていたことが窺えますよね。
こういった先輩の背中から「いいことも悪いことも」学んだ入野さんが、その後どのように成長したのか。奇しくも近年、内田さん自身が綴ってくださっています。
石見舞菜香が素直で、久野美咲が優しくて、梶裕貴がお兄ちゃんで、入野自由が格好良い、と思った理由 | 内田夕夜オフィシャルブログ「夕夜のブログ」by Ameba(2018/1/20)
マキアとエリアルのあるシーンの収録中。
マイク前でマキアを演じていた石見舞菜香さんの感情が高ぶり過ぎて泣き出してしまい、収録が中断しました。
(略)
そんな中、一番近くの隣のマイク前にいたエリアル役の入野自由君は何一つせず、ただジーッと立っていました。
暫くして、収録が再開。感情を高ぶらせながらも、声優としてコントロールしつつ真っ直ぐにマキアを演じる石見さん。
そして隣のマイクでは、収録が中断していた最中も入野自由に一切戻る事なく、ジーッとエリアルの気持ちを保ち続けていた自由君が演じていました。
マイク前に立つ者、同じスタジオに座る者。新人だから出来る事。先輩だから出来る事。
プロの先輩声優として新人の相手役にしてあげられる最大限の事を彼はしていたのだと思います。
とても良い収録現場でした。
ただただ、かっこいい。