クラムボンのミトさんのアニメ『ユーレイデコ』インタビュー記事にてガッツリ話題に。
/
— TVアニメ『ユーレイデコ』公式 (@YUREIDECO) 2022年12月28日
メディア
掲載情報📖
\
音楽ナタリーにて #ユーレイデコ
コラボレーションソング#09「Hallo Gallo」を
提供制作した #ミト さん(#クラムボン)に
制作時の話や、 #入野自由 さんとの収録時の
エピソードなどを話していただきました⭐️
▼掲載記事https://t.co/tUOK2n2egP
ぜひご覧ください💓 pic.twitter.com/1KVjhKELXP
https://twitter.com/YUREIDECO/status/1608032633463734273
【特集】アニメ「ユーレイデコ」×ミト(クラムボン)
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2022年12月28日
ユーレイ探偵団リーダー・フィンが歌うコラボソング「Hallo Gallo」の制作過程を語る!
キャストボイス務める入野自由の歌声も分析https://t.co/WnVVYFjyb7#ユーレイデコ #ミト #クラムボン pic.twitter.com/rlf6HO7x8K
https://twitter.com/natalie_mu/status/1608032548491526144
アニメ「ユーレイデコ」×ミト(クラムボン)|ユーレイ探偵団リーダー・フィンが歌うコラボソング「Hallo Gallo」の制作過程を語る (2/2) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
──(略)ミトさんはボーカリストとしての入野さんをどんなふうに見ていますか?
うちらのバンドをフェイバリットに挙げてくれているというのは前から聞いていて、それくらいちゃんと音楽を好きでいてくれている人なんだなというイメージは持っていました。その後、ソロ名義で出されている音源を聴かせてもらったら、やはり本業が声優さんだけあって、表現したい音楽にどう自分の声をフィットさせていくかみたいなことをすごく考えているんだろうなと感じましたね。それがブランドイメージとしてしっかり確立している。
(略)
そのイメージは突き崩せないんじゃないかとも思ったんですね。入野くんのボーカルには生命力があるというか、有機的なイメージが強くて。それに対して「ユーレイデコ」の世界はもうちょっと無機的じゃないですか。だからなるたけ生楽器は入れないようにして、いかに入野くんが普段ソロでやっている音楽とは違うものにできるかというのはちょっと考えました。
──レコーディングはご一緒されたんですか?
しました。めちゃくちゃ終わるのが早かったですよ。本人は「何度も歌いたい」とおっしゃってましたけど……これは“うまい人あるある”で、歌い続けると歌い続けた分だけうまくなっちゃうというか(笑)、技術のほうに寄っちゃう傾向があって。感情の収まりがよくなりすぎちゃう、と言うんですかね。ちょっと収まりが悪いくらいのほうが人に届きやすいと僕は思っているんですよ。
──それはわかる気がします。では録音は難航することもなく?
ほとんどなかったんじゃないですかね。ハモとかもやってもらったんですけど、スムーズに進みまして。今まで歌ってこられた楽曲の中でも特にキーの低い曲だったと思うので、事前にけっこう練習はしてきてくださったんでしょうけど。
──低いキーで“聴かせる”歌にできるのはすごいことですよね。やはりポップス界全体がハイトーンに寄っていることもあって、低いほうをちゃんと歌えるボーカリストって意外に少ないような印象が個人的にありまして。
今の音楽ってキックだったりサブベース的なものが重視されていて、オケの重心が下がってきていることもあるから、そこにボーカルまで低いほうへ行っちゃうと互いの旨味が失われちゃうというのもあるかもしれないです。そういう時代的な問題もちょっとあるとは思うんですけど、入野くんのファンがどっちを聴きたいかっていうと、絶対に低い声だと思うんですよね。声優さん、特に男性声優さんが歌う音楽の中で一番“使える”音域は低いところだと僕は思っているんですよ。
(略)
──入野さんの特性というか、ほかとは違う彼だけの武器はなんだと思いますか?
やっぱり、声質なのかなと思いますね。声優さんには大きく分けて2タイプいると思うんですよ。同じ人とは思えないくらいに声色を変化させられる人と、いい意味で金太郎飴的な、どこを切ってもその人でしかない声の人と。入野くんはどちらかというと後者で、1本ちゃんと“入野自由ブランド”と言えるトーンがあるんですよね。具体的には……ちょっと言葉でどう表現したらいいかわからないですけど、少し口が開いて鼻で鳴っている感じというか(笑)。
(略)
あんまり大きく口を開けてしゃべっているように聞こえないというか、口がさほど動いていない感じなんだけど、鼻から抜けるみたいな。その感じがあると、音色的にすごくミッドテンポとかにハマりやすいんですよ。音色が独特なんですよね。
──「この楽器、こういう音するよね」の話みたいに聞こえますね。
あ、そうそう! そういう感じです。例えば「ストリングスの音が欲しい」というときに、ストリングスをサンプリングしたプラグイン音源を使うよりもソリーナの音のほうがハマるとか、メロトロンのほうが収まりがいいみたいなケースがわりとあるんですけど、入野くんの声にはそういう“適材適所にしっかりハマる音色”みたいなイメージがあります。
──音に記名性があるというか。
ありますね。いい感じにマイクに収まる周波数特性を持っていて、倍音成分もちょうどいいところにいるから、すごく大きな声を出しても大きな声に聞こえないんですよ。耳障りにならないというか。そういう人ってだいたい鼻と口の真ん中から声が出ているイメージを僕は持っているんですけど、逆に耳に刺さりやすい声の人は鼻より上のところで鳴っている感じなんです。それとか、女子でうまい人の場合はアゴの下あたりで鳴っている感じ、とか。
(略)
声優さんや舞台役者さんになってくると、あの人たちは体で鳴らしているんで。真正面で捉えなくてもけっこう鳴っていたりするんですよね。
いやこれすごいなぁ。あまりにすごすぎてほとんど半分抜き出してしまった。
プロのアーティスト目線からの入野さん声の考察。あとインタビュアー含めて全体的にかなり高く評価してくれてる感じ。ポップス業界全体がハイトーン寄りになってる話とか非常に興味深い。
「あまり声を変えて芝居するタイプではない」というのはご本人もたびたび口にされてますね。まあ声優業界のスタンダードがミトさん曰くの金太郎飴路線ではあるんですよね。特徴的な声で覚えてもらってメインキャラを演じて人気を得て、役の幅はそんなに広げないって感じの人が業界の矢面に立ってる印象。逆に色々な声色が出せちゃう人は、バイプレイヤーとしてあまり目立たず幅広く活躍してる感じがします。
そこから比較すると入野さんの場合は、やる機会があんまりないってだけで、七色の声もやろうと思えばできちゃうタイプだと思うんですよね。てかおそ松関連コンテンツだけでもたぶん余裕で七色出てるわw
そもそも声質が透明感抜群で優しくてヒロイックで、アニメの中でも需要の高い少年役にぴったりとくれば、地声を潰して声を変えさせる旨味が制作側にもあんまりないんでしょう。そこいくとつり球とかドラゴンボール超とかはなかなか貴重。今後も「入野自由ブランド」は維持しつつ、そういういろんな役をやっていって視聴者に可能性を見せつけてほしいです。
かなりキー低いのにちゃんとキャラソンとして成り立ってるのがすごい。
こっちはミトさんじゃないですが、同じくユーレイデコの全員歌唱キャラソン。フィンめっちゃよい、スマイリーとマダムとハンクの歌声もよき。